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2012.10.01 第375号
第375号 2012.09.28 --------------------------------------------------------
Medical safety club
http://www.sjrm-medical.com/
NKSJ Risk Management, Inc.
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■ 突然ですが問題です。次に挙げる言葉の正しい意味はどちらでしょう?
[1] 「割愛」 例文:説明は割愛した。
(ア)不必要なものを切り捨てる (イ)惜しいと思うものを手放す
[2] 「にやける」 例文:彼はいつもにやけている。
(ア)なよなよとしている (イ)薄笑いを浮かべている
正解は[1]が(イ)、[2]が(ア)です。驚かれた方も多いかもしれません。
■ 文化庁は今月、平成23年度「国語に関する世論調査」の結果を発表しました。
上記の問題はこの調査の中で出題されたものです。回答者となった全国の16
歳以上の男女のうち、本来の意味でない方を選択した人の割合は、[1]で65.1
%、[2]では実に76.5%に上りました。これほどまでに誤った意味が浸透してい
るとなると、本来の意味で使うとかえって話が通じない、ということにもなりかねま
せん。「病院の言葉をわかりやすくする提案」というシリーズを本誌で配信したこ
とがありますが、日常の言葉にもコミュニケーションギャップによる落とし穴があ
りそうです。
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【参考】・文化庁 平成23年度「国語に関する世論調査」
http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/h23_yoronchosa.pdf
文化庁HP http://www.bunka.go.jp/ (accessed 2012-09-26)
・Medical safety club https://www.sjrm-medical.com/expert/384
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■今週のMedical safety clubをお届けいたします。
▼今週のみどころ
●回覧用イラストニュースは、独立行政法人 労働政策研究・研修機構の
「勤務医の就労実態と意識に関する調査」に関する話題です。
https://www.sjrm-medical.com/news/illust/2274
●イベント・セミナー、読み物のコーナーでは、
(2)NPO法人ささえあい医療人権センターCOML
医療スタッフのための「患者対応セミナー」
(7)医療マネジメント学会
2012年度 医療安全分科会
(11)医療情報サービスMinds
『骨粗鬆症』の医療提供者向け診療ガイドライン
(12)医薬品医療機器総合機構PMDA
各種記事
(15)全老健共済会
2012年度 リスクマネジメントコラム 第104回
【4回シリーズ:最終回】
などを★要チェック★としています。是非ご覧ください。
●判例に学ぶは、シリーズ「診療録・看護記録への記載について」の最終回と
しまして「【再掲】北澤龍也法律事務所 北澤龍也弁護士から見た看護記録
(Q&Aコーナー)」をお届けします。
https://www.sjrm-medical.com/precedent/2270
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■1■ ニュース・イベント
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回覧用イラストニュースとは(https://www.sjrm-medical.com/news/illust)
・勤務医の就労実態と意識に関する調査
https://www.sjrm-medical.com/news/illust/2274
→独立行政法人 労働政策研究・研修機構は、厚生労働省の要請に基づき昨年の
12月1日~9日間に、勤務医を対象にアンケート調査を行いました。調査は、労
働条件の改善や、医師の需給調整の仕組みを見直すための政策立案の基礎資
料にする目的で行われました。今回はその中から「ヒヤリ・ハット体験」「訴訟リスク
に対する認識」についてご紹介します。これらの項目について「睡眠不足」や「疲労
感」に対する認識との比較結果も公表されています。医療現場の実態の一つとして、
勤務医の方だけでなく他職種の皆様も、ぜひご一読ください。
▼このコーナーのバックナンバーはこちら▼
http://www.sjrm-medical.com/news/illust
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■イベント・セミナー情報■
(1)ICD制度協議会
・第150回ICD講習会
※第60回日本化学療法学会西日本支部会/第55回日本感染症学会中日本
地方会/第82回日本感染症学会西日本地方会 共同開催時
日時:11月7日(水)16:00~17:30
場所:アクロス福岡 第1会場(福岡市)
テーマ:アウトブレイク抑止のための院内ラウンドのあり方
参加費:無料(開催学術集会に参加される場合は別途学会参加費要)
http://www.icdjc.jp/klist.html
★要チェック★
(2)NPO法人ささえあい医療人権センターCOML
・医療スタッフのための「患者対応セミナー」
日時:<平日コース>
10月18日(木)、11月15日(木)、12月13日(木)
<日曜コース>
10月14日(日)、11月18日(日)、12月16日(日)
※いずれも14:00~16:00
場所:COML事務所(大阪市) ※出張セミナーも受付中
定員:各コース15名
参加費:15,000円(COML会員は10%割引)
http://www.coml.gr.jp/katsudo-naiyo-iryosha/koza.html
(3)社団法人 病院管理研究協会
・病院経営における災害リスクマネジメント・セミナー
日時:10月6日(土)9:00~17:00
場所:株式会社ホギメディカル 本社ホール(港区)
定員:先着96名
参加費: 会員 13,000円
非会員 17,000円
http://www.wam.go.jp/wamappl/bb01event.nsf/vSearch/2207879D0E45802249257A4D002AF6F3?OpenDocument
社団法人 病院管理研究協会HP↓
http://www5.ocn.ne.jp/~byokan21/
(4)特定非営利活動法人 東京都介護福祉士会
・平成24年度 救命救急講習
日時:10月7日(日)
[1]9:30~12:30 [2]13:30~16:30
場所:ティアラこうとう 大会議室(江東区)
定員:各回25名(会員優先)
参加費: 会員 2,400円
非会員 5,400円
(いずれもテキスト代1,400円含む)
http://www.wam.go.jp/wamappl/bb01event.nsf/vSearch/06E2618683F7B8AC49257A520023EA04?OpenDocument
特定非営利活動法人 東京都介護福祉士会HP↓
http://www.tokaigo.jp/
(5)転倒予防医学研究会世話人会
・転倒予防医学研究会第9回研究集会
日時:10月7日(日)9:00~17:00
場所:東京大学伊藤国際学術研究センター&赤門総合研究棟(文京区)
定員:700名
参加費: 会員6,000円(昼食弁当付き)
非会員7,000円(昼食弁当付き)
http://www.wam.go.jp/wamappl/bb01event.nsf/vSearch/FDE5C1CC160AED8949257A79000E9960?OpenDocument
転倒予防医学研究会HP↓
http://www.tentouyobou.jp/
(6)公益財団法人 日本訪問看護財団
・訪問看護制度創設20周年記念 訪問看護サミット2012
日時:11月18日(日)10:00~16:00
場所:住友不動産新宿グランドタワー(新宿区)
参加費:5,000円
定員:700名
http://www.jvnf.or.jp/katsudo/kensyu/summit2012.pdf
公益財団法人 日本訪問看護財団HP↓
http://www.jvnf.or.jp/
★要チェック★
(7)医療マネジメント学会
・2012年度 医療安全分科会
日時:11月10日(土)12:00~
11月11日(日) 9:00~
場所:公益社団法人日本看護協会 地下2階JNAホール(渋谷区)
参加費: 学会員10,000円
非学会員15,000円
定員:100名
締切:10月12日(金) ※定員になり次第受付終了
http://jhm.umin.jp/jhm40/seminar/msafety/msafety2012.pdf
医療マネジメント学会HP↓
http://jhm.umin.jp/index.html
(8)東京保険医協会
・医師とスタッフが知っておきたいワクチンセミナー
日時:10月24日(水)19:30~21:30
場所:東京保険医協会セミナールーム(新宿区)
対象:会員、会員家族、会員医療機関の従業員等
参加費:会員医療機関 無料
定員:80名
http://www.hokeni.org/top/sgroup/2012sgroup/1210sgroup.html#vaccine02
(9)関西看護ケア研究会
・がん患者の心のケアとコミュニケーションスキル
日時:10月7日(日)10:00~16:00
場所:かながわ労働プラザ(横浜市)
参加費:12,600円
定員:80名
http://www.kangocare.jp/abe4.htm
▼このコーナーの詳しい検索ページはこちら▼
http://www.sjrm-medical.com/news/eventseminor
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■読み物(安全情報、参考文献など)■
(10)日本医療機能評価機構 薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業
・9/21 「共有すべき事例」2012年3月~6月が公開されました。
http://www.yakkyoku-hiyari.jcqhc.or.jp/contents/sharing_case/index.html
★要チェック★
(11)医療情報サービスMinds
・9/25 『骨粗鬆症』の医療提供者向け診療ガイドラインが公開されました。
http://minds.jcqhc.or.jp/n/
★要チェック★
(12)医薬品医療機器総合機構PMDA
・9/26 医薬品・医療機器等安全性情報294号
http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_anzen/anzen2012.html
・9/26 「不具合が疑われる症例報告に関する情報」に
平成24年3月分の情報が追加されました。
http://www.info.pmda.go.jp/fuguai/menu_fuguai_attention.html
・9/25 PMDAからの医薬品適正使用のお願い
炭酸リチウム投与中の血中濃度測定遵守について
http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_info/file/tekisei_pmda_07.pdf
・9/25 使用上の注意の改訂指示(医薬品関連情報)
ジクロフェナクナトリウム(点眼剤)
レボカバスチン塩酸塩(点眼剤)
レボカバスチン塩酸塩(点鼻剤)
テトラコサクチド酢酸塩(0.5mg製剤)
ジクロフェナクナトリウム(外皮用剤) など
http://www.info.pmda.go.jp/kaitei/kaitei2012.html
・9/24 PMDA医療安全情報に「手術時の熱傷事故について」が掲載されました。
http://www.info.pmda.go.jp/anzen_pmda/file/iryo_anzen33.pdf
(13)日本薬剤師会
・「点眼剤の適正使用ハンドブック-Q&A」(医療関係者向け)
※2011年11月作成
http://www.nichiyaku.or.jp/archives/?p=313
(14)日本産婦人科医会
・9/25 母体安全への提言2011 Vol.2
http://111.87.74.44/all/document/botai_2011.pdf
日本産婦人科医会TOPページ↓
http://www.jaog.or.jp/
★要チェック★
(15)全老健共済会
・9/27 2012年度 リスクマネジメントコラム 第104回 【4回シリーズ:最終回】
考えよう! 身近なヒューマンエラー
http://www.roken.co.jp/wp/?p=1151&cat=25
(16)日経メディカルオンライン
・9/26 REPORT
日経メディカル2012年9月号「トレンドビュー」(転載)
日本うつ病学会が初のうつ病治療指針
軽症への安易な薬物療法に警鐘鳴らす
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/201209/526677.html
・9/24 連載:なにわのトラブルバスターの「患者トラブル解決術」
スペシャル対談「病医院は警察とどう付き合うべきか?」(その1)
「怖いと思ったら110番」、マニュアルはこれだけでいい
ゲスト:横内昭光氏(慈恵大学渉外室顧問、元警視庁捜査1課管理官)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/naniwa/201209/526804.html
・9/24 Journal Watch Hospital Medicine(英文)
介護施設における身体拘束を減らす
【原題】Curbing Use of Physical Restraints in Nursing Homes
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/jwhospital/201209/526830.html
(17)日経ドラッグインフォメーション
・9/26 ヒヤリハット事例に学ぶ 澤田教授の「育薬」道場
服薬指導のリスクマネジメント
製薬企業に勤務する患者がリウマトレックスを過量服用
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/hiyari/201209/526851.html
・9/25 コラム:古川裕之の「STOP!メディケーションエラー」
身の回りにはエラーへの誘惑がいっぱい!
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/furukawa/201209/526883.html
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■その他■
(18)厚生労働省
・9/24 「医薬品の適応外使用に係る保険診療上の取扱いについて」が掲載され
ました。(社団法人 日本医療法人協会HPより掲載)
http://ajhc.or.jp/siryo/20120924.pdf
・9/24 第3回診療報酬調査専門組織・医療機関等における消費税負担に関する
分科会議事録(8/30付)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002kbgd.html
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■2■ 判例に学ぶ
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「判例に学ぶ」とは(https://www.sjrm-medical.com/precedent)
シリーズ:判例に学ぶ「診療録・看護記録への記載について」
患者に医療傷害が発生したことにより法的な紛争に発展した場合、医療機関は相
手方に対して様々な証拠を用いて、患者に施した医療の正当性を説明する必要が
出てきます。その際に、最も有力な証拠となるのが診療録と看護記録を始めとした
記録類です。
しかし、紛争化した段階になって振り返ると、それらの記録が十分でないことが少な
くありません。適切な医療を行っていたにもかかわらず、その記録に不備があること
で医療機関側が不利な立場に立たされることもあります。
本稿では、記録が不十分であることによって、どのように医療機関の責任が追及さ
れ得るのかを、過去の裁判例等から全4回に亘りお届けしてきました。今回が最終
回となります。
・診療録・看護記録への記載 第4回
【再掲】北澤龍也法律事務所 北澤龍也弁護士
弁護士から見た看護記録 (Q&Aコーナー)
https://www.sjrm-medical.com/precedent/2270
これまでのバックナンバーはこちら↓
・一括ダウンロードはこちら
https://www.sjrm-medical.com/precedent/2159
・診療録・看護記録への記載 第1回
事例1:新生児が未熟児網膜症で失明したことにつき、病院の過失が認められた
事例
https://www.sjrm-medical.com/precedent/2167
・診療録・看護記録への記載 第2回
事例2:術後の男児が呼吸停止により死亡したのはアスベリン等の投与が原因
であるとして、病院の過失が認められた事例
https://www.sjrm-medical.com/precedent/2206
・診療録・看護記録への記載 第3回
1. 事例3:脳動脈瘤の手術を受けた患者が脳梗塞を発症して後遺症を負い、術前
の説明義務違反が認められた事例
2. まとめ
https://www.sjrm-medical.com/precedent/2235
▼このコーナーのバックナンバーはこちら▼
https://www.sjrm-medical.com/precedent
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□「Medical safety club」について
http://www.sjrm-medical.com/beginners
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